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[サウンド・ラボ] Avid Pro ToolsでNative Instruments Kontaktを使うメリット

Kontakt 8を使ったら、音楽制作が楽しくなった!

筆者は長年のPro Toolsユーザーだ。バージョン「Pro Tools 2024.10」へのアップデート後にAvid LinkからNative Accessをダウンロードした。Native Accessインストール後は、Native InstrumentsのKontaktをダウンロード、インストールした。

バージョンPro Tools 2024.10には、Native Instrumentsとのコラボレーションにより、バンドルが付属している。Avidのプレスリリースページはこちら

Kontakt 8 Playerもそのバンドルの中に含まれている。その最新版を使ってみて驚いたのは、Kontaktのブラウザ内に表示されている様々なコードパターンをMIDIデータとしてドラッグ&ドロップし、Pro ToolsのInstrumentトラックにコピーできたことだ。コードやフレーズをゼロから作るのではなく、ソフトウェアからインスピレーションを得て制作するこのツールにより、制作効率は上がるのかもしれない。

オリジナリティという要素は音楽で最も重要だが、同じコード(進行)を使っても、生み出されるメロディラインは作り手の感性で千差万別だ。こうしたツールは、一概に安直な、お手軽制作ツールとは言えないのではと思う。コードからメロディライン、アレンジを着想するという方法を採っているクリエイターにとっては、便利なツールとなる。

・具体的な操作についての一例
ブラウザ内Toolsセクションからアクセスできるパフォーマンスアシスタントが用意されている。Chords、Phrasesは、コードやフレーズのヒントにできるツール。リストの中から視聴後、好みのサウンドをダブルクリックでブラウザに表示させる。

CombinedセクションにはPro ToolsとInstrumentを組み合わせたパッチが用意されている。Code Toolsを使用すると接続しているMIDIコントローラーのひとつのキーを押すだけで選択した関連コードを演奏できる。鍵盤操作に慣れていないユーザーでも簡単にコードを発音することが可能。

Phrase toolsはループシーケンスをトリガーし一つのキーを押すだけで新しい曲のアイデアを見つけることができる。Instrumentトラックにドラッグ&ドロップできるので大変便利だ。

上記の操作については言葉で説明しにくいので、Avidの説明動画「Pro ToolsでのNative Instruments Kontakt 8 Playerの使用方法」をご覧いただきたい。

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