Universal Audio（以下UAと表記）のプラグイン、Fender ‘55 Tweed Deluxeを使ってみて、同社プラグインの中でもギタリスト向けの製品として定番化していることに納得した。

UAのUnison テクノロジーは、Apolloに搭載された機能で、ギタリストにとって有用なテクノロジーだ。ギターをHi-Z インプット専用のジャックにインサートすると、Fender ‘55 Tweed Deluxeの実機を使ったのと同様の物理的インピーダンスを再現しているそうだ。詳しくはこちらのマニュアル（Hookup社マニュアル）を参考にしていただきたい。

Hookup社マニュアル「Fender ‘55 Tweed Deluxe」はこちら

『低いボリュームでのクリーンなサウンドはナチュラルでリッチであり、ボリュームを上げていくとフルに歪んだ粘り気のあるチューブ・サチュレーションや甘く艶やかなオーバードライブ・サウンドが得られます』（Hookupマニュアルから抜粋）

【インプットセッティング】
Fender ‘55 Tweed Deluxeの入力部分は下記の通り、オリジナルのアンプと同様に INST と MIC に 2 チャンネルずつ、合計4 系統のインプット・ジャックが用意されている。
※アンプの表示文字が読みにくいが、画像内黄色枠がINSTとMICとなっている。

大きくはINSTURUMENT とMIC の2通りあり、各々1と2が搭載されている。
INSTURUMENT ジャック1　ジャック2
MIC ジャック1　ジャック2

インプットセッティングとして、プラグイン上で全 6 種類のインプット選択が可能なため、サウンドバリエーションが豊富だ。

【LINE / NORMAL】
アンプ実機には無い機能として、「LINE / NORMAL」が搭載されている。これはアクティブピックアップを搭載したギターに有用で、過大な信号を抑えてくれる機能だ。

『LINE では、シグナルを-14dB アッテネートし、信号が増幅され（てい）ないように動作します』（Hookupマニュアルから抜粋、カッコ部分修正）
『LINE は、またハムバッキングやアクティブのギター・ピックアップを使用する場合、クリーンなサウンドを得るのにも有効です』（Hookupマニュアルから抜粋）

使用するギターのピックアップタイプに合わせ「NORMAL」、「LINE」のどちらかを選択。
下記設定は私案である。実際はギタリストの好みで設定していただきたい。
１．アクティブタイプのピックアップで歪みを強調したい時「NORMAL」を選択
   ただし、DAWに送る信号が過大になり、ピークを越えてしまう可能性大。
２．アクティブタイプのピックアップでクリーンサウンドを得たい場合、「LINE」を選択
３．パッシブタイプのピックアップの場合は、「NORMAL」を選択

その他、Tone（トーン）、INST ボリューム、スピーカーセレクト、マイクロフォン・パネルの設定については、こちらのHookup社マニュアルを参考にしていただきたい。

筆者のアクティブタイプのピックアップ、EMG搭載のギターを使い、プリセットされたサウンドをチェックしてみた。そのレポートは下記記事にて掲載予定。

「クリーム時代のクラプトンサウンド、ウーマントーンを出せるのか」については下記記事内オーディオファイルにて視聴いただける。

Universal AudioプラグインFender ‘55 Tweed DeluxeをDAW 「Pro Tools」で使う（今後掲載予定）

【UAD2 | Fender ‘55 Tweed Deluxe記事一覧】
>> Universal AudioプラグインFender ‘55 Tweed Deluxeリアンピングによるサウンド比較（歪み編）
>> Fender ‘55 Tweed DeluxeをDAW 「Pro Tools」で使う | UAD2 Audio Plugin